COMPANY
HISTORY

歴史

 弊社先代福太郎は明治43年(1910年)、大阪市南区で育ち、昭和5年(1930年)現在の南堀江にて紡績、機械織りを主業とする三晃繊維を創業しました。しかし昭和20年(1945年)3月、折からの大阪大空襲で大阪の町は全て壊滅、三晃繊維の事務所も工場も甚大な被害を受けました。先代は生き残った丁稚を阪南羽倉崎と泉南の工場に振り分け、自らは終戦直後のヤミ市で、焼失してしまった紡績機械をかき集めることに専念したのです。焼け野原で生きる希望を捨てず、紡績機械を集めるかたわら、鉄くず拾いや廃品回収など、できることは何でもしました。そしてできた人脈に助けられ商機を見出し、産廃業や石油売り、不動産業、ボーリング場などを手がけ、紡績事業も継続させました。
 その後時代はオイルショックを迎え、糸産業を取り巻く環境も変化し始め、社業の転換を図り今日に至ります。

 母方も、繊維業に従事し、本町(現、中央区)において長男は山野繊維商会を、次男は山野圭介一級建築士事務所を営み、オイルショック後の昭和を堅実に歩んで参りました。

 弊社の創業は糸でした。私もいま祖父の意思を受け継ぎ、小さいながらも堅実に糸の仕事を続けていく所存です。